ステンドグラス未季会
雄勝石と出会った30人のグラスアーチスト展
〜 玄昌石・・・2億5千万年のロマンを求めて 〜
開催日時:2007年4月21日(土)〜5月28日(月) 9:00 〜 16:30 休館日:毎週火曜日 (5月1日は開館) 会場:雄勝硯伝統産業会館 新館1階 展示ホール
作品展開催中のイベント |
私たちの星、地球の古生代より育まれた”雄勝”玄昌石は2億5千万年の時間の結晶を生み出しました。 私たちは貴重な地球からの贈り物”玄昌石”とやはり自然の素材である珪石や珪砂などから、人類が初めて人工的に加工生産された”ガラス”とのコラボレーションを試みてみました。 宮城県石巻市雄勝で産出される玄昌石は、雄勝石と呼ばれ硯の産地として有名です。 学術的には、堆積岩の粘板岩に分類されるものです。最大の特徴はその色の美しさ、きめの細かさです。金一にしまった黒は、鈍い艶を併せ持ち、高級屋根葺き材として使用した場合には、落ち着きを醸し出して、建築物の美しさを一層引き立てる素材と言えましょう。 この特徴の黒は、粘板岩として形成される過程(水中での堆積時)現在の北上山地一帯が水没していたころ、その海が淀んでいたこといよります。この海は酸素が不足して、硫化水素の発生を促しました。そこでは、硫化鉄の微粒ができ黒い沼となって積もりました。それが現在の黒を決定した理由です。こうした遥か昔の地球の営みが、現在の私たちに、貴重な素材をもたらしてくれる結果となったのです。 |
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